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アウレリア(Aurelia)B20GT スペック
ランチア・アウレリアは多くの人に最初のGTカーであると見なされている。
Vittorio Janoにより設計され、1950年に発売開始され、1958年の夏まで販売された。
アウレリアは世界初のV6エンジン搭載車であり、その60°バンクのV6はVittorio Janoの元で働いたde Virgilioにより設計された。排気量は1.8Lから2.5Lまで拡大された。シリンダーバンクの間に一本のカムシャフトを備えたプッシュロッドの設計であった。
半球形燃焼室と列状のバルブを備えていた。シングルウェーバー40キャブレターを装備した。 リアは革新的なギアボックス、クラッチ、デファレンシャルを備えたトランスアクスルとなっており、インボードにマウントされたドラムブレーキも備えていた。フロントサスペンションはシングルピラーの設計で、リアはセミトレーリングアームであったが4代目にはドディオンチューブに交換された。
最初のアウレリアはB10ベルリーナであった。エンジンは排気量1754ccのV6で56馬力を発生した。B21は1951年に1991cc、70馬力のエンジンで発表された。2ドアのB20GTクーペも同年に発表された。短いホイールベースとギア社のデザイン、ピニンファリーナの製造したボディが与えられた。B20の1991ccエンジンは75馬力を発生した。初代アウレリアは合計500台が生産された。
その後、アウレリアB10をベースとしたグラントゥリズモアウレリアGT B20が1951年のトリノショーに初登場した。
B10ベルリーナのホイールベースを200mm短縮、当初1.75リットルだったB10用V型6気筒OHVユニットを、2リットルまでスケールアップして搭載したモデル。
自動車史上初めてGT(グラン・トゥリズモ)を名乗ったことでも知られる。
有名なB20クーペにはピニンファリーナのエンブレムが取り付けられ、一般的にはピニンファリーナ・デザインといわれているが、ボディデザインを担当したスタイリストはマリオ・フェリーチェ・ボアーノで、そのリファインとボディ製作をピニンファリーナが行なったものである。
来歴はさておき、そのエレガントな美しさは特筆に価するもので、のちのクーペデザインに絶大な影響を残している。B20はシリーズ3で2.5リットルにスープアップされるなど、最終的にはシリーズ6まで進化した。
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