ランチア博物館

ランチア ベータ(Beta)クーペ 1974年

ランチア ベータ(Beta)

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ベータ(Beta)クーペ スペック

  • 全長:3865mm
  • 全幅:1420mm
  • 全高:1422mm
  • ホイールベース:2180mm
  • 駆動形式:FR
  • 変速機:4速MT コラムシフト
  • 重量:820kg
  • 乗車定員:5人
  • 排気量:1090cc
  • エンジン:水冷V型4気筒OHV
  • 最大出力 38ps/4800rpm
  • 最大トルク7.2kgm/3000rpm
  • 駆動形式 :FR
  • タイヤ:155-15
  • 最高速度:128km/h

ベータ(Beta)

1973年、フランクフルトショーにデビューしたベータ・クーペは、自社デザインによる明快でクリーン、フルビア・クーペやピニンファリーナのフラビア・クーペを思わせる、極めて魅力的なクーペボディを組み合わせたモデルである。

エンジンはベルリーナと同様に、1.6リットルないしは1.8リットルのフィアット・ツインカムを搭載するが、それぞれベルリーナよりもハイチューンとされて差別化が図られていた。

フルビアやフラミニアの例と同じく、ベータもサルーンよりこのクーペの方が、イメージ的にも販売成績の面でもシリーズを代表するモデルとなった。

そのためかホイールベースをベルリーナ用に戻し後半部を延長すると同時に、ルーフも延長してテールゲートを装着したスポーツワゴン“HPE”や、デタッチャブルトップと取り外し可能なリアウィンドーでセミオープンとした、カロッツェリア・ザガート製の“スパイダー”などの個性的なバリエーションも、すべてクーペをベースとして製作されている。

ちなみのこのスパイダーだが、デザイン自体はピニンファリーナが行なったが、ピニンファリーナ側の都合でボディ製作はザガートに依頼したという、ちょっと珍しいエピソードを持つ。

1975年にはシリーズ2に進化、丸型4灯だったヘッドライトが楕円2灯とされ、グリルもシンプルなものに変えられたシリーズ2に進化する。

この際に従来の1.8リットルは2リットルに格上げされる一方、その翌年には廉価版として1.3リットルモデルもラインナップに加わった。

1980年、ランチア伝統のマスクが与えられたシリーズ3に進化、更に1983年には従来の1.3/1.6/2リットルに加えて、シリーズ最強版となるVX(ボルメックス)が追加された。これはアバルトの開発によるルーツ式のスーパーチャージャーを装着したモデルで、135PSを発揮した。

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