ランチア博物館
ランチア博物館トップ > WRCで活躍したランチア車 > ランチアデルタHF-インテグラーレ

ランチアデルタHF-インテグラーレ:Drlta-HF-Integrale

ランチアデルタHF-インテグラーレ:Drlta-HF-Integrale

スポンサードリンク

スーパーランチアデルタHF-インテグラーレ1992年 スペック

  • 全長:3,900mm
  • 全幅:1,770mm
  • 全高:1,360mm
  • ホイールベース:2,480mm
  • 駆動形式:フルタイム4WD
  • 変速機:5速MT フロアシフト
  • 重量:1320kg
  • 排気量:1,995cc
  • エンジン:水冷直列4気筒DOHC
  • 最大出力 295ps/7,000rpm
  • 最大トルク430nm/4,500rpm

ランチアデルタHF-インテグラーレ:Drlta-HF-Integrale

1986年、WRCの新レギュレーション、グループA参戦のために開発したのがHF4WD。量販車デルタをベースに、ターボエンジンと横置きフルタイム4WDを採用し、走行性能の向上を図った。

グレープAマシンは市販車がベースであることが規定されていたため、ランチア社は同年秋のフランクフルトショーには早くも発展型のインテグラーレを発表するのである。
いわゆる8Vと呼ばれる初代インテグラーレは、HF4WDをベースにしてはいるが、冷却性能を徹底的に改善。新たにフロントバンパー、ヘッドライト上 部、ボンネット上にエアスクープを設けた。またワイドタイヤを装着できるように、ブリスターフェンダーを採用。これによりターマック用の幅広タイアに対応、195/55R15タイヤを標準化した。

1988年もWRCでタイトルを取ったインテグラーレは、常勝を期すために2代目インテグラーレ16V(クワトロバルボーレ)を投入。1気筒当たり4バル ブの16バルブヘッドを採用するとともに、ブースト圧アップ、燃料噴射のインジェクター拡大を実施した。これにより最高出力200psを達成した。エンジンフードには大型化したヘッドを収める巨大なパワーバルジが膨らまされています。

インテグラーレは前後フェンダーをブリスター化によって拡幅、ターマック用の幅広タイアに対応したが、16Vでは更にホイール幅が1インチ拡大されて7J-15となった。そそして205/50R15へのタイヤサイズアップ、インテリアの意匠変更、駆動トルクの前後配分の変更なども実施されている。

また、HF4WD以来50:50だった前後トルク配分が16Vからは47:53とされ、ややFR的な味付けになりました。

1990年、ワークスのランチア・スクアドラ・コルセとして最後の年となる’91年シーズンに向けて、日 に日に強さを増していたワークスTTEセリカGT-Fourなどを向こうに回しての苦戦が予想されたデルタ・インテグラーレは、事実上のフルチェンジとい うに相応しい大規模なモディファイ作業を施されることになる。

このエボルツィオーネ は、ブリスターフェンダーをボディ一体型とし、空力性向上のためにリアスポイラーを採用。また、大幅なボディの見直しを実施して、剛性、サスストロークの 向上を図った。もちろん、タービンや排気系などエンジン各部の改良も行い、その出力は210psにまで達した。

見事’91年のコンストラクターズタイトルを獲得し、有終の美を飾った。

同じ’91年を以ってワークスチームが撤退した後も、プライベーターのジョリー・クラブに託されたインテグラーレは、トヨタ・セリカや新たに台頭した日本製のライバルを相手に大活躍しました。

1992年のメイクスタイトル獲得を最後に、インテグラーレはWRCのワークス活動を休止する。

結局’92年シーズンもWRCワールドチャンピオンシップを獲得。HF4WDとしてデビューして以来、’87年から’92年の6シーズンを6度のワールドタイトルで飾るという、前代未聞の好成績を残した。

市場での人気が高いこともあり、1993年にイン テグラーレエボルツィオーネ2を発売。このモデルは燃料噴射システムをシーケンシャル化し、より細かい制御をすることで、出力5psアップを実現。これに 合わせて、タイヤサイズを16インチに変更している。またエアコンを標準化するなど、細部にわたって改善がなされている。

スポンサードリンク

Copyright(C) www.lancia-stratos.net. All Rights Reserved.