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フラビア(Flavia) クーペ スペック
ランチアフラビアは1960年にデビュー。フルビアと同様、アントニオ・フェッシア教授が手掛けた意欲的な中型ファミリーサルーンである。
狭角V型4気筒にこだわり続けてきた従来型エンジンとは一切の共通点を持たない水平対向4気筒エンジンは、フェッシア教授がランチアに移籍する以前から温めていたアイデアだった。
そのボクサー4ユニットには、ランチアでも初の試みとなる前輪駆動のドライブトレーンが組み合わされる。自社デザインによるボクシーなスタイリングと2650mmという長いホイールベース、そしてフロアトンネルの低いFFレイアウトで室内、ラゲッジスペースともに非常に広く、実用性に富んだサルーンであった。
また、デビュー当初から4輪にディスクブレーキが奢られるなど非常に進歩的であった一方、ボディ内外からメカニカルコンポーネンツの細部に至るまで上質に造りこまれていることは特筆に価する。フラビアのバリエーションにはピニンファリーナ製のクラシカルでエレガントなクーペ、そしてザガート製の超未来的なクーペボディが与えられたスポルトがあり、それぞれ'62年にデビューした。
1963年にはフラット4ユニットが1.8リットルにスケールアップ、次いで1969年には2リットルとなるが、この時にフラビアの名が消え、単に“2000”と呼ばれることになる。'74年に生産終了。同じく水平対向4気筒を搭載した後継車“ガンマ”は2年のブランクの後、'76年にデビューした。
イラストはフラビアのバリエーションである、ランチア フラビア・クーペ。
ベルリーナのホイールベースを2480mmに短縮したシャシー に、ピニンファリーナが端正なクーペボディを架装した。その水平対向4気筒に1.5リッターエンジンは、ツインキャブレターを装着することで、90PSに パワーアップされ、マキシマムは171km/hに達した。
高速走行を想定してオイルクーラーが備えられた。後にエンジンは1800ccを経て2000cc まで拡大された。
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