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ハイエナ(Hyena) スペック
ハイエナなどという動物の名前に持つクルマは、この世にあまりないであろう。
その名に似つかわしくないスタイルを持って1992年1月のブリュセル・ショーでランチア ハイエナ(Hyena)ザガートはデビューした。
オランダの青年実業家ポール・コートの妄想と、芸術家ナーニ・テデスキの描いた四枚の組み絵。そして、若きザガートの経営者「アンドレア・ザガート」のマネージメントによって、ようやく形となったのである。
「SZデザイン」の代表として、そしてジャンニの息子ルカは、父の跡を継ぎザガートSrlの代表として、それぞれに就任していた。新しい指導者を得たザガートは、新たなるプロジェクトとして「ハイエナ・プロジェクト」を推進していたのであった。
ランチアデルタ・インテグラーレ・エボルツィオーネのプラットフォームを全て流用、デルタの車体にクラシカルで極めて個性的なスタイルを持つ2ドア・スポーツ・クーペとして、そしてオール・アルミ・ボディで内装はオール・カーボン・ファイバーという超ライト・ウェイト・ボディーを持つこととなった。
オリジナルのデルタに較べ150kgも軽く仕上がることに成功。エンジンは250psにパワーアップ。
結局、ポール・コート氏との提携は破綻してしまったが、ザガート生誕75周年を記念して75台の製作予定と発表されたが実際にデリバリーされた台数は定かではない。
生産台数は瞬く間に予約で一杯となったにも係わらず、主にインテリアのカーボン・ファイバーの製造が上手くいかず、結局、25台程度が送り出されたようである。
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